2026年10月13日

交通事故に遭ったあと、首や腰の痛みだけでなく、頭痛・めまい・吐き気などの症状が現れることがあります。
「事故直後は何ともなかったのに、翌日から頭が痛い」
「むちうちと言われたけれど、めまいもする」
「吐き気があるけれど、整形外科に相談してもいいの?」
このような不安を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
交通事故後の頭痛やめまい、吐き気は、首への衝撃に伴って生じることもありますが、脳や頭部のけがなど、別の原因が隠れている場合もあるため注意が必要です。
今回は、交通事故後に頭痛・めまい・吐き気が起こる理由、むちうちとの関係、医療機関を受診する目安について、わかりやすく解説します。
目次
1.交通事故後に頭痛・めまい・吐き気が起こるのはなぜ?
2.むちうちでも頭痛やめまいは起こる?
3.事故直後は症状がなくても翌日から現れる?
4.交通事故後の頭痛で注意したい症状
5.めまいや吐き気がある場合は何科を受診する?
6.整形外科ではどのような検査をする?
7.交通事故後の頭痛や首の痛みはどう治療する?
8.症状が続くときに気をつけたいこと
9.おおたき整形外科 都島院の交通事故診療
10.よくある質問
11.まとめ
1.交通事故後に頭痛・めまい・吐き気が起こるのはなぜ?
交通事故では、車同士の衝突や急停車などによって、身体に大きな衝撃が加わることがあります。
特に追突事故では、頭部が前後に大きく動き、首の筋肉や靱帯などに負担がかかることがあります。
その結果、首の痛みだけでなく、頭痛やめまいなどの症状が現れる場合があります。
ただし、交通事故後の頭痛やめまいには、さまざまな原因が考えられます。
頭痛・めまい・吐き気があるからといって、すべてがむちうちによる症状とは限りません。
事故後に新たな症状が現れた場合には、原因を自己判断せず、医療機関で診察を受けることが大切です。
2.むちうちでも頭痛やめまいは起こる?
むちうちとは?
むちうちは、交通事故などで首に急激な力が加わることによって生じるけがの総称です。
医療機関では、症状や診察所見に応じて「頚椎捻挫」や「外傷性頚部症候群」などと診断されることがあります。
むちうちでは、次のような症状がみられることがあります。
日本整形外科学会でも、外傷性頚部症候群に伴って頭痛やめまいなどがみられることがあると説明されています。
なぜ頭痛が起こるの?
首の筋肉や関節などへの負担が、頭痛に関係する場合があります。
例えば、首の後ろから後頭部にかけて痛みが広がったり、首を動かすと頭痛が強くなったりすることがあります。
ただし、頭痛の原因は首だけとは限りません。
頭部への衝撃があった場合や、いつもと違う頭痛が現れた場合には、頭部外傷の可能性も考える必要があります。
3.事故直後は症状がなくても翌日から現れる?
交通事故直後には痛みや不調をあまり感じなくても、数時間後や翌日以降に症状が現れることがあります。
例えば、
「事故当日は首が少し重い程度だった」
「翌朝から頭痛が始まった」
「数日後から首の痛みやめまいが気になるようになった」
といったケースです。
ただし、症状が遅れて現れたからといって、必ずむちうちが原因とは限りません。
特に頭部を打った場合には、時間が経ってから重大な症状が現れることもあります。
交通事故後に新しい頭痛やめまい、吐き気が出現した場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。
4.交通事故後の頭痛で注意したい症状
交通事故後の頭痛のなかには、緊急の対応が必要なものもあります。
特に、次のような症状には注意してください。
このような症状がある場合は、通常の整形外科外来を待たず、速やかに救急医療機関を受診してください。 緊急性が高い場合は119番への連絡が必要です。
また、頭を打った方や意識を失った方、血液を固まりにくくする薬を服用している方は、症状が軽く見えても注意が必要です。
頭部外傷が疑われる場合は、脳神経外科や救急医療機関での評価が重要になります。
5.めまいや吐き気がある場合は何科を受診する?
交通事故後のめまいや吐き気は、原因によって適切な診療科が異なります。
首の痛みや肩の痛みを伴う場合
首の痛みや動かしにくさなど、運動器の症状がある場合は、整形外科で診察を受けることができます。
ただし、めまいや吐き気の原因が首にあるとは限らないため、必要に応じて他の診療科での評価が必要です。
頭を打った場合や頭部外傷が疑われる場合
頭部打撲、意識消失、頭痛の悪化、嘔吐などがある場合には、脳神経外科や救急医療機関への受診が優先されます。
回転するようなめまいや耳の症状がある場合
周囲がぐるぐる回るようなめまいや、耳鳴り、聞こえにくさなどを伴う場合には、耳鼻咽喉科での診察が必要になることもあります。
交通事故後の頭痛・めまい・吐き気は、まず危険な原因を見逃さないことが大切です。
6.整形外科ではどのような検査をする?
整形外科では、事故の状況や症状を確認し、必要に応じて診察や検査を行います。
問診
事故の状況や症状について確認します。
身体の診察
首の動きや痛み、手足の筋力、感覚などを確認します。
症状によっては、神経の異常が疑われないかについても評価します。
画像検査
骨折などが疑われる場合には、レントゲン検査を行うことがあります。
ただし、レントゲン検査では脳の出血などを確認することはできません。
頭部外傷が疑われる場合には、頭部CTなどが必要になることがあり、適切な医療機関での評価が重要です。
また、首の神経や脊髄の異常が疑われる場合には、症状や診察所見に応じてMRI検査などが検討されます。
すべての患者様に同じ検査が必要というわけではありません。
7.交通事故後の頭痛や首の痛みはどう治療する?
治療方法は、症状の原因や身体の状態によって異なります。
頭部外傷などの緊急性がある原因が除外され、首のけがに伴う症状と考えられる場合には、整形外科で治療を行うことがあります。
薬物療法
痛みの程度や症状に応じて、鎮痛薬などを使用することがあります。
薬の種類や使用期間は、医師が身体の状態を踏まえて判断します。
リハビリテーション
首や肩の痛み、動かしにくさなどがある場合には、医師の判断のもと、理学療法士によるリハビリテーションを行うことがあります。
身体の状態に応じて、無理のない範囲で運動や日常生活動作の改善を目指します。
ただし、頭痛やめまいが強い場合、頭部外傷や頚椎の不安定性などが疑われる場合には、原因の確認が優先されます。
原因がわからないまま首を強く動かしたり、無理にマッサージを受けたりすることは避けましょう。
8.症状が続くときに気をつけたいこと
交通事故後の症状が続く場合は、次の点を意識しましょう。
症状の変化を記録する
頭痛やめまいがいつ、どのような状況で現れるかを記録しておくと、診察時に役立つことがあります。
例えば、
といった変化です。
無理をしない
体調が悪いときは、無理な運動や長時間の作業を控えましょう。
めまいがある場合には、転倒や運転中の事故にも注意が必要です。
症状が悪化したら再受診する
一度診察を受けていても、症状が悪化した場合や新たな症状が現れた場合には、再度医療機関で評価を受けることが大切です。
特に、意識の変化や繰り返す嘔吐、強い頭痛などがある場合には、救急受診が必要です。
9.おおたき整形外科 都島院の交通事故診療
おおたき整形外科 都島院では、交通事故によるむちうち、首や肩の痛み、腰痛、手足のしびれなどについて診療を行っています。
医師が事故の状況や症状を確認し、必要な診察や検査を行ったうえで、治療方針を検討します。
また、症状や身体の状態に応じて、医師の指示のもと、理学療法士によるリハビリテーションにも対応しています。
「交通事故後から首や肩が痛い」
「頭痛もあるので、首のけがとの関係が気になる」
「むちうちの治療やリハビリについて相談したい」
このようなお悩みがある方は、お気軽にご相談ください。
なお、強い頭痛や繰り返す嘔吐、意識の異常などがある場合には、当院への通常受診よりも救急医療機関での評価を優先してください。
おおたき整形外科 都島院
所在地:大阪府大阪市都島区毛馬町2丁目10-33
アクセス:JRおおさか東線「城北公園通駅」から徒歩約5分
電話番号:06-6922-0450
10.交通事故後の頭痛・めまいについてよくある質問
Q.交通事故の翌日から頭痛が出てきました。むちうちでしょうか?
むちうちに伴う頭痛の可能性もありますが、頭部外傷など別の原因も考えられます。
交通事故後に新たな頭痛が現れた場合は、早めに医療機関で診察を受けましょう。
Q.むちうちでめまいが起こることはありますか?
外傷性頚部症候群では、めまいがみられることがあります。
ただし、めまいの原因はさまざまです。首のけがだけが原因と決めつけず、必要な診察を受けることが大切です。
Q.頭を打っていなくても頭痛が起こることはありますか?
はい。首への衝撃などに伴って頭痛が起こることがあります。
ただし、頭を打った自覚がない場合でも、脳しんとうなどが起こることがあるため、症状によっては頭部の評価が必要です。
Q.レントゲンで異常がなければ安心ですか?
レントゲン検査は主に骨の状態を確認する検査であり、すべてのけがや異常を確認できるわけではありません。
特に、脳の出血などは通常のレントゲン検査では判断できません。
症状に応じて、追加の検査や他の診療科での診察が必要になることがあります。
Q.交通事故後の頭痛が続く場合、リハビリはできますか?
首のけがに伴う症状で、医師がリハビリテーションを適切と判断した場合には、実施することがあります。
ただし、頭痛の原因が確認されていない場合や、頭部外傷が疑われる場合は、原因の評価が優先されます。
11.まとめ|交通事故後の頭痛・めまい・吐き気は自己判断せずに受診を
交通事故後には、首や腰の痛みだけでなく、頭痛・めまい・吐き気などが現れることがあります。
これらの症状はむちうちに伴って起こることもありますが、頭部外傷などの重大な病気やけがが隠れている可能性もあります。
特に、強い頭痛、繰り返す嘔吐、意識の異常、手足の麻痺などがある場合は、速やかに救急医療機関を受診してください。
また、症状が軽くても、交通事故後に新しい頭痛やめまいが現れた場合には、早めに医療機関へ相談することが大切です。
おおたき整形外科 都島院では、交通事故による首や肩、腰などの痛みについて診療を行っています。
交通事故後の身体の不調でお困りの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
関連記事
第3回:交通事故の「むちうち」とは?症状・検査・治療・リハビリを解説
第9回:交通事故でレントゲンは異常なし。でも首や腰が痛いのはなぜ?関連記事
この記事の監修

おおたき整形外科
院長 大瀧 隆博
「病気やけがを治療することはもちろん、患者様に少しでも笑顔になっていただき、人と人とのつながりや温かさを感じていただける診療を心がけています。
医療という枠だけにとらわれず、スタッフはもちろん、患者様も『自分らしく』いられるような、安心して過ごせる空間づくりを大切にしています。
お身体の痛みや不安、お困りごとがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。」