2026年10月16日

交通事故に遭ったあと、首や腰の痛みだけでなく、手や腕、足にしびれを感じることがあります。
「追突事故のあとから指先がしびれる」
「首の痛みだけだったのに、腕まで違和感が出てきた」
「レントゲンでは異常がないと言われたけれど、しびれが続いている」
このような症状に不安を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
交通事故後の手足のしびれは、首や腰の神経への影響などによって起こる場合があります。
一方で、しびれの原因はさまざまであり、交通事故によるけがだけが原因とは限りません。
また、しびれに加えて手足に力が入らない、歩きにくいといった症状がある場合には、早急な診察が必要になることもあります。
今回は、交通事故後に手足がしびれる原因、むちうちとの関係、整形外科で行う検査や治療、受診の目安についてわかりやすく解説します。
目次
1.交通事故後に手足がしびれるのはなぜ?
2.むちうちで手や腕がしびれることはある?
3.交通事故後に足がしびれる原因とは?
4.レントゲンで異常がなくてもしびれる?
5.交通事故後のしびれで注意したい症状
6.整形外科ではどのような検査をする?
7.交通事故後のしびれはどう治療する?
8.しびれが続く場合のリハビリテーション
9.交通事故後のしびれで気をつけたいこと
10.おおたき整形外科 都島院の交通事故診療
11.交通事故後のしびれについてよくある質問
12.まとめ
1.交通事故後に手足がしびれるのはなぜ?
交通事故では、追突や衝突などによって首や腰に大きな力が加わることがあります。
その際、筋肉や靱帯などの組織だけでなく、神経にも影響が及ぶ場合があります。
神経は、脳や脊髄から身体の各部位へ情報を伝える重要な役割を担っています。
神経が圧迫されたり、傷ついたりすると、痛みやしびれ、感覚の異常などが生じることがあります。
交通事故後のしびれには、例えば次のような原因が考えられます。
・首や腰の神経への圧迫や刺激
・椎間板の損傷や変化
・脊髄への影響
・手足の末梢神経の損傷
・事故以前からあった神経の病気
ただし、しびれがあるからといって、必ず神経が損傷しているとは限りません。
症状の現れ方や身体の状態を確認し、原因を調べることが大切です。
2.むちうちで手や腕がしびれることはある?
むちうちとは?
むちうちは、交通事故などで首に急激な力が加わることで生じるけがの総称です。
医療機関では、症状や診察所見に応じて「頚椎捻挫」や「外傷性頚部症候群」などと診断されることがあります。
むちうちでは、首や肩の痛みだけでなく、腕や手のしびれなどが現れる場合があります。
なぜ手や腕がしびれるの?
首には、脊髄から枝分かれして肩や腕、手につながる神経があります。
交通事故による衝撃で首の神経が圧迫されたり、刺激を受けたりすると、腕や手にしびれが生じることがあります。
例えば、次のような症状です。
・首から肩、腕にかけて痛みが広がる
・手の指先がピリピリする
・腕の一部分の感覚が鈍い
・首を動かすと腕に痛みやしびれが出る
ただし、手のしびれは手首や肘の神経障害などでも起こるため、必ずしも首が原因とは限りません。
しびれの場所や範囲、筋力の状態などを確認することが重要です。
3.交通事故後に足がしびれる原因とは?
交通事故後には、手や腕だけでなく、足にしびれが現れる場合もあります。
足のしびれには、腰の神経が関係していることがあります。
例えば、腰椎の椎間板や周囲の組織が神経に影響すると、お尻から太もも、ふくらはぎ、足先にかけて痛みやしびれが現れる場合があります。
一方、首の脊髄に障害が生じた場合にも、足のしびれや歩行障害などが起こることがあります。
そのため、足がしびれる場合も、必ず腰だけに原因があるとは限りません。
特に、両足のしびれや歩きにくさ、筋力低下などがある場合には注意が必要です。
4.レントゲンで異常がなくてもしびれる?
「レントゲンでは異常がありません」
交通事故後の診察で、このように説明された経験がある方もいらっしゃるかもしれません。
レントゲン検査は、骨折や脱臼、骨の配列などを確認するために役立つ検査です。
しかし、神経や椎間板、靱帯などの状態を詳しく確認することには限界があります。
そのため、レントゲンで明らかな異常が見つからなくても、しびれなどの症状が残る場合があります。
MRI検査が必要になることも
MRI検査は、椎間板や脊髄、神経の周囲など、レントゲンでは確認しにくい組織を評価する際に役立つ検査です。
例えば、
・しびれが続いている
・手足の筋力が低下している
・神経の圧迫が疑われる
・診察で脊髄の異常が疑われる
といった場合には、MRI検査などが検討されることがあります。
ただし、しびれがある方全員にMRI検査が必要というわけではありません。
また、MRIで変化が見つかっても、それが今回の交通事故によるものとは限りません。
検査の必要性は、医師が症状や診察所見などを踏まえて判断します。
5.交通事故後のしびれで注意したい症状
交通事故後のしびれのなかには、早急な対応が必要なものがあります。
特に、次のような症状がある場合は注意してください。
・手足に力が入らない
・急に歩きにくくなった
・両手や両足のしびれが強くなっている
・尿が出にくい、尿や便を漏らしてしまう
・股の周囲の感覚が鈍い
・しびれや麻痺が急激に悪化している
これらは、脊髄や神経に重大な障害が生じている可能性を示す症状です。
このような症状がある場合は、通常の外来診療を待たず、速やかに救急医療機関を受診してください。
また、突然の片側の手足の麻痺や、ろれつが回らない、顔のゆがみなどがある場合には、脳の病気が疑われることもあるため、119番への連絡が必要です。
6.整形外科ではどのような検査をする?
交通事故後にしびれがある場合、整形外科では事故の状況や症状を確認し、必要に応じて検査を行います。
問診
まず、次のような内容を確認します。
・どのような交通事故だったか
・いつからしびれがあるか
・手と足のどちらに症状があるか
・左右どちらに症状があるか
・痛みや筋力低下を伴うか
・事故以前から同様の症状があったか
しびれの場所や症状が出始めた時期は、原因を考えるうえで重要な情報です。
身体の診察
首や腰の動き、手足の感覚、筋力、反射などを確認します。
必要に応じて、神経の異常が疑われないかを評価します。
画像検査
症状や診察所見に応じて、レントゲン検査、CT検査、MRI検査などを検討します。
なお、検査を行っても、しびれの原因がすぐに特定できない場合もあります。
7.交通事故後のしびれはどう治療する?
治療方法は、しびれの原因や症状の程度によって異なります。
例えば、神経の圧迫や刺激が疑われる場合には、身体の状態に応じて次のような治療が検討されます。
薬物療法
痛みや神経に関連する症状に対して、医師が必要に応じて薬を処方することがあります。
使用する薬は、症状や既往歴、他に服用している薬などを踏まえて選択します。
日常生活の指導
首や腰に負担がかかる動作を確認し、症状に応じて姿勢や身体の使い方について助言することがあります。
ただし、必要以上に安静を続けることが適切とは限りません。
身体の状態に応じた活動量の調整が大切です。
リハビリテーション
医師が適切と判断した場合には、理学療法士によるリハビリテーションを行うことがあります。
一方、脊髄の障害や不安定な骨折などが疑われる場合には、リハビリよりも専門的な検査や治療を優先する必要があります。
8.しびれが続く場合のリハビリテーション
交通事故後のしびれに加えて、首や腰の痛み、身体の動かしにくさなどが残る場合には、リハビリテーションが治療の選択肢となることがあります。
理学療法士は、医師の指示のもと、身体の動きや筋力、日常生活で困っている動作などを確認します。
例えば、
・首や肩の動きの改善を目指す運動
・腰に負担をかけにくい身体の使い方
・筋力や柔軟性に応じた運動
・仕事や日常生活に必要な動作の練習
などを、身体の状態に合わせて行います。
ただし、リハビリテーションによって、すべてのしびれが改善するわけではありません。
原因を確認したうえで、無理のない範囲で取り組むことが大切です。
9.交通事故後のしびれで気をつけたいこと
症状を我慢しすぎない
「少ししびれるだけだから大丈夫」と自己判断せず、症状が続く場合には医師へ相談しましょう。
特に、しびれの範囲が広がったり、筋力が低下したりしている場合には、早めの評価が必要です。
首や腰を無理に動かさない
交通事故直後や、けがの状態が十分に確認されていない段階では、首や腰を強くひねったり、無理に伸ばしたりすることは避けましょう。
症状の変化を記録する
「右手の親指がしびれる」
「座っていると左足がしびれる」
「昨日より足に力が入りにくい」
など、症状の場所や変化を具体的に記録しておくと、診察時に役立つことがあります。
定期的に医師の診察を受ける
症状が続いている場合には、経過に応じて診察を受け、治療方針を確認することが大切です。
10.おおたき整形外科 都島院の交通事故診療
おおたき整形外科 都島院では、交通事故による首や腰の痛み、むちうち、手足のしびれなどについて診療を行っています。
医師が事故の状況や現在の症状を確認し、必要な診察や検査を行ったうえで、治療方針を検討します。
また、症状や身体の状態に応じて、医師の指示のもと、理学療法士によるリハビリテーションにも対応しています。
「交通事故後から手がしびれる」
「首の痛みだけでなく、腕にも違和感がある」
「腰の痛みと足のしびれが続いている」
「レントゲンで異常がないと言われたけれど、症状が改善しない」
このようなお悩みがある方は、当院へご相談ください。
なお、急激な筋力低下や歩行障害、排尿・排便の異常などがある場合は、救急医療機関での評価を優先してください。
おおたき整形外科 都島院
所在地:大阪府大阪市都島区毛馬町2丁目10-33
アクセス:JRおおさか東線「城北公園通駅」から徒歩約5分
電話番号:06-6922-0450
11.交通事故後のしびれについてよくある質問
Q.交通事故の翌日から手がしびれています。むちうちでしょうか?
むちうちに伴って手や腕のしびれが現れることはあります。
ただし、神経の圧迫や末梢神経の障害など、別の原因も考えられます。
交通事故後に新たなしびれが現れた場合は、早めに医療機関で診察を受けましょう。
Q.レントゲンで異常がなくても手足がしびれることはありますか?
はい。レントゲンでは神経や椎間板などの状態を十分に確認できないため、明らかな異常がなくてもしびれが残ることがあります。
症状によっては、追加の検査が必要になる場合があります。
Q.交通事故後のしびれは自然に治りますか?
しびれの経過は原因や症状の程度によって異なります。
時間とともに改善する場合もありますが、神経の障害がある場合には専門的な治療が必要になることもあります。
自己判断せず、医師に相談しましょう。
Q.しびれがある場合はMRI検査を受けた方がよいですか?
MRI検査が役立つ場合はありますが、すべての患者様に必要なわけではありません。
症状や診察所見などを踏まえ、医師が必要性を判断します。
Q.手足がしびれていてもリハビリはできますか?
医師が適切と判断した場合には、リハビリテーションを行うことがあります。
ただし、しびれに加えて筋力低下や歩行障害などがある場合には、原因の評価が優先されます。
12.まとめ|交通事故後の手足のしびれは早めに整形外科へ相談を
交通事故後には、首や腰の痛みだけでなく、手や腕、足にしびれが現れることがあります。
しびれは、首や腰の神経への影響などによって生じる場合がありますが、原因はさまざまです。
また、レントゲンで明らかな異常が見つからなくても、しびれなどの症状が残ることがあります。
大切なのは、症状を自己判断せず、医師による診察を受けることです。
特に、手足に力が入らない、歩きにくい、排尿や排便に異常があるといった場合には、速やかに救急医療機関を受診してください。
おおたき整形外科 都島院では、交通事故による首や腰の痛み、手足のしびれなどについて診療を行っています。
大阪市都島区・毛馬町・城北公園通駅周辺で、交通事故後の身体の不調にお困りの方は、お気軽にご相談ください。
関連記事
第3回:交通事故の「むちうち」とは?症状・検査・治療・リハビリを解説
第9回:交通事故でレントゲンは異常なし。でも首や腰が痛いのはなぜ?
第11回:交通事故後の頭痛・めまい・吐き気はむちうちが原因?
この記事の監修

おおたき整形外科
院長 大瀧 隆博
「病気やけがを治療することはもちろん、患者様に少しでも笑顔になっていただき、人と人とのつながりや温かさを感じていただける診療を心がけています。
医療という枠だけにとらわれず、スタッフはもちろん、患者様も『自分らしく』いられるような、安心して過ごせる空間づくりを大切にしています。
お身体の痛みや不安、お困りごとがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。」