2026年9月28日

交通事故のあと、
「首や腰の痛みがなかなか良くならない」
「むちうちと言われたけれど、リハビリはいつから始めればいい?」
「交通事故でも整形外科でリハビリを受けられる?」
と疑問に思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
交通事故によるけがでは、事故直後には症状が軽くても、その後に首・肩・腰などの痛みや身体の動かしにくさを感じることがあります。
こうした症状に対して、医師が必要と判断した場合には、リハビリテーションを行うことがあります。
今回は、交通事故後のリハビリはいつから始めるのか、どのようなリハビリを行うのか、どのくらい通うのかなどについて、おおたき整形外科 都島院がわかりやすく解説します。
交通事故後のリハビリはいつから始める?
「交通事故に遭ったら、すぐにリハビリを始めた方がいいですか?」
患者様からこのようなご質問をいただくことがあります。
結論からいうと、リハビリを開始する時期は、けがの状態や症状によって異なります。
「事故から○日後にリハビリを開始する」と一律に決まっているものではありません。
まず大切なのは、交通事故後に身体の痛みや違和感がある場合、整形外科を受診して医師の診察を受けることです。
交通事故によるけがでは、首や腰の捻挫だけではなく、骨折・脱臼や神経への影響などがないか確認することも重要です。
日本整形外科学会も、交通事故後にいわゆる「むち打ち症」が疑われる場合、神経学的所見を含む診察や、病状に応じたレントゲン・MRIなどの精査が可能であることから、整形外科医の診察を受けることを勧めています。日本オーケストラ連盟
診察や必要な検査を行い、身体の状態を確認したうえで、医師がリハビリの必要性や開始時期を判断します。
交通事故後にリハビリが必要になるのはどんな症状?
交通事故による症状は、事故の状況や身体に加わった衝撃によって異なります。
例えば、
などの症状がみられることがあります。
交通事故後によく耳にする「むちうち」は、正式な医学的傷病名ではありません。
実際には、症状や診察結果などから「外傷性頚部症候群(頚椎捻挫・頚部挫傷)」などと診断されることがあります。外傷性頚部症候群では、頚部痛、肩こり、頭痛、めまい、手のしびれなどがみられることがあります。日本オーケストラ連盟
症状や診断によって必要な治療は異なるため、「むちうちだからこのリハビリ」と自己判断せず、まず医師の診察を受けることが大切です。
交通事故後のリハビリでは何をする?
交通事故後のリハビリテーションは、診断名や症状、けがをしてからの経過、身体の状態などによって内容が異なります。
おおたき整形外科 都島院では、医師の診断・指示のもと、理学療法士が患者様の状態を確認しながらリハビリテーションを行います。
リハビリでは、例えば、
などを確認します。
そのうえで、一人ひとりの身体の状態に合わせてリハビリを進めていきます。
「事故前のように首を動かしにくい」
「仕事で長時間座っていると腰が痛む」
「家事をすると首や肩がつらい」
など、日常生活の中で困っていることがあれば、リハビリの際に理学療法士へお伝えください。
痛いときは安静にした方がいい?
交通事故後に首や腰が痛むと、
「痛いところは、なるべく動かさない方がいいのでは?」
と思われる方もいらっしゃいます。
もちろん、けがの状態によっては安静が必要な時期があります。
一方で、必要以上に長期間身体を動かさないことが、すべての患者様にとって適切とは限りません。
日本整形外科学会は外傷性頚部症候群について、骨折や脱臼がない場合には、受傷後の状態をみながら安静期間をできるだけ短くし、その後は頚椎を動かしていくことが痛みの長期化を防ぐうえで重要と説明しています。また、慢性期にはストレッチを中心とした体操を治療として挙げています。日本オーケストラ連盟
ただし、ここで重要なのは、
「交通事故後はすぐに自分で運動を始めればよい」という意味ではない
ということです。
骨折や脱臼などがないかを確認し、いつから、どの程度身体を動かすのがよいのか、医師や理学療法士と相談しながら進めることが大切です。
交通事故のリハビリはどのくらい通えばいい?
交通事故後のリハビリについて、
「週に何回通えばいいですか?」
「何か月くらいリハビリすれば治りますか?」
というご質問をいただくことがあります。
しかし、必要なリハビリの頻度や期間は、
などによって異なります。
そのため、
「交通事故なら週○回」
「むちうちなら○か月」
と一律に決めることはできません。
日本整形外科学会も、いわゆる「むち打ち症」について、受傷原因や外傷の程度によって症状はさまざまであり、治療方法や期間も多岐にわたると説明しています。日本オーケストラ連盟
医師が症状や治療経過を確認しながら、必要な診察やリハビリについて判断していきます。
痛みが少し良くなったらリハビリをやめてもいい?
リハビリを続けて痛みが軽くなってくると、
「もう通院しなくても大丈夫かな?」
と思われることもあるでしょう。
しかし、交通事故後の身体の状態を確認する際には、痛みだけではなく、
「首や腰がどのくらい動くようになったか」
「仕事や家事に支障がないか」
「日常生活の動作で痛みが出ないか」
なども重要です。
また、痛みが軽くなったからといって、患者様自身の判断だけで通院やリハビリを中断するのではなく、現在の状態を医師へ伝えて相談することをおすすめします。
治療やリハビリを継続するか、終了するかについても、症状や回復状況を確認しながら判断していきます。
交通事故のリハビリに自賠責保険は使える?
交通事故によるけがの治療では、事故の状況などによって自賠責保険が関係する場合があります。
自賠責保険・共済は、交通事故による被害者の救済を目的とした制度です。傷害による損害については、治療関係費、文書料、休業損害、慰謝料などが対象となり、被害者1人につき120万円の支払限度額が設けられています。治療費については「必要かつ妥当な実費」が支払対象とされています。国土交通省
ただし、実際の支払い方法や補償の取り扱いは、事故の状況や保険契約などによって異なります。
受診される際には、可能であれば、
などをご確認ください。
なお、「交通事故では健康保険が使えない」と思われている方もいらっしゃいますが、国土交通省は、自動車事故によるけがの治療でも健康保険等の社会保険を利用できると案内しています。業務中や通勤途中の事故では労災保険が関係する場合もあります。国土交通省
ご自身の事故でどのような取り扱いになるかわからない場合には、受診時にご相談ください。
整形外科でリハビリを受けるメリットは?
交通事故後に身体の痛みがある場合、まず重要なのは、身体にどのようなけがが生じているのかを確認することです。
整形外科では、
医師による診察
↓
必要に応じた画像検査など
↓
診断
↓
治療
↓
必要に応じたリハビリテーション
↓
医師による経過確認
という流れで治療を進めることができます。
特に交通事故後には、首や腰の痛みだけでなく、しびれや関節の動かしにくさなどが現れることもあります。
治療中に症状が変化した場合にも、診察時に医師へお伝えください。
おおたき整形外科 都島院の交通事故リハビリ
おおたき整形外科 都島院では、交通事故後の首・肩・腰などの痛みに対する診察・治療・リハビリテーションに対応しています。
当院には理学療法士が在籍しており、医師の診断・指示のもと、患者様一人ひとりの症状や身体の状態に合わせてリハビリを行います。
「事故後から首を動かしにくい」
「腰の痛みが続いている」
「むちうちのリハビリについて相談したい」
「仕事や家事をすると痛みが気になる」
といったお悩みがございましたら、ご相談ください。
当院は大阪市都島区毛馬町にあり、JRおおさか東線「城北公園通駅」から徒歩約5分です。
都島区・城北公園通周辺で、交通事故後の診察やリハビリをご希望の方は、お気軽にご相談ください。
交通事故後のリハビリについてよくある質問
Q.事故当日からリハビリできますか?
リハビリを開始する時期は、症状やけがの状態によって異なります。
まず医師が診察し、必要に応じて検査を行ったうえで、リハビリの必要性や開始時期を判断します。
Q.レントゲンで異常がなくてもリハビリできますか?
レントゲンで骨折や脱臼が確認されなくても、首や腰の痛み、身体の動かしにくさなどの症状がみられる場合があります。
医師が診察したうえで、症状や身体の状態に応じて治療方針を検討します。
Q.交通事故から数日経っていますが受診できますか?
受診は可能です。
事故後に痛みや違和感などがある場合は、長期間自己判断で様子を見るのではなく、医療機関へ相談することをおすすめします。
Q.むちうちのリハビリは毎日必要ですか?
リハビリが必要な頻度は患者様によって異なります。
症状や身体の状態、回復の経過などを確認しながら、医師や理学療法士と相談して進めていきます。
Q.交通事故でも健康保険は使えますか?
交通事故によるけがでも、健康保険等の社会保険を利用できる場合があります。国土交通省も、自動車事故によるけがの治療で社会保険を利用できることを案内しています。国土交通省
事故状況などによって手続きが異なるため、詳しくは受診時にご確認ください。
交通事故後の痛みや動かしにくさはご相談ください
交通事故後のリハビリは、
「事故から○日経ったら始める」
と一律に決まっているものではありません。
まず整形外科で身体の状態を診察し、必要に応じて検査を行ったうえで、症状や回復の経過に合わせて治療・リハビリを進めることが大切です。
事故後の首・肩・腰の痛みや身体の動かしにくさなどでお困りの場合は、おおたき整形外科 都島院へご相談ください。
関連記事
▶ 第1回「交通事故に遭ったらまず何をする?事故後に整形外科を受診するまでの流れ」
▶ 第2回「交通事故直後は痛くない?翌日から首や腰が痛むことも」
▶ 第3回「交通事故の『むちうち』とは?症状・検査・治療・リハビリを整形外科医が解説」

この記事の監修
おおたき整形外科
院長 大瀧 隆博
病気やけがを治療することはもちろん、患者様に少しでも笑顔になっていただき、人と人とのつながりや温かさを感じていただける診療を心がけています。
医療という枠だけにとらわれず、スタッフはもちろん、患者様も「自分らしく」いられるような、安心して過ごせる空間づくりを大切にしています。
お身体の痛みや不安、お困りごとがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。