2026年10月19日

交通事故に遭ったあと、首の痛みだけでなく、腰痛に悩まされる方もいらっしゃいます。
「追突事故のあとから腰が痛い」
「事故当日は大丈夫だったのに、翌朝から腰痛が出てきた」
「レントゲンでは異常がないと言われたけれど、痛みが続いている」
このような症状に、不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
交通事故では、衝突による衝撃や急激な身体の動きによって、腰の筋肉や靱帯、関節などに負担がかかることがあります。
また、事故直後には痛みを感じなくても、時間が経ってから症状が現れる場合があります。
ただし、腰痛の原因はさまざまであり、骨折や神経の障害などが隠れている可能性もあるため、自己判断は禁物です。
今回は、交通事故後に腰痛が起こる原因、翌日から痛みが出る理由、整形外科での検査・治療・リハビリテーションについて、わかりやすく解説します。
目次
1.交通事故後に腰痛が起こるのはなぜ?
2.事故直後は痛くなくても翌日から腰痛が出る?
3.交通事故による腰椎捻挫とは?
4.レントゲンで異常がなくても腰が痛い理由
5.交通事故後の腰痛で注意したい症状
6.整形外科ではどのような検査をする?
7.交通事故後の腰痛はどう治療する?
8.交通事故後の腰痛に対するリハビリテーション
9.腰痛が続く場合の通院期間と頻度
10.交通事故後の腰痛で気をつけたいこと
11.おおたき整形外科 都島院の交通事故診療
12.交通事故後の腰痛についてよくある質問
13.まとめ
1.交通事故後に腰痛が起こるのはなぜ?
交通事故では、車の衝突や急停車などによって身体に大きな力が加わることがあります。
シートベルトを着用していても、衝撃によって上半身が急激に動き、腰に負担がかかる場合があります。
交通事故後の腰痛には、主に次のような原因が考えられます。
腰の筋肉や靱帯への負担
交通事故の衝撃によって、腰の筋肉や靱帯などが傷つくことがあります。
このような場合には、腰を動かしたときの痛みや、身体を起こす際の違和感などが現れることがあります。
腰椎の関節への影響
腰椎は、背骨のうち腰の部分にあたる骨です。
交通事故によって腰椎周囲の関節などに負担がかかり、腰痛が生じる場合があります。
椎間板や神経への影響
腰椎の間には、クッションの役割を担う椎間板があります。
椎間板の変化や損傷などによって神経が圧迫されると、腰痛に加えて、お尻や足に痛み・しびれが現れることがあります。
ただし、椎間板の異常が見つかった場合でも、それが今回の交通事故によって生じたものとは限りません。
骨折などの外傷
強い衝撃が加わった場合には、腰椎などの骨折が起こることもあります。
特に高齢の方や骨粗鬆症のある方では、骨折の可能性にも注意が必要です。
交通事故後の腰痛は、原因や症状の程度によって適切な対応が異なるため、医師による診察が重要です。
2.事故直後は痛くなくても翌日から腰痛が出る?
交通事故の直後には腰痛を感じなくても、数時間後や翌日以降に痛みが現れる場合があります。
例えば、
「事故当日は特に痛みがなかった」
「翌朝、起き上がろうとしたら腰が痛かった」
「数日経ってから腰の違和感が強くなった」
といったケースです。
事故直後は興奮や緊張などによって、身体の不調に気づきにくい場合があります。
また、筋肉や靱帯などの組織に生じた炎症や痛みが、時間の経過とともに目立ってくることも考えられます。
ただし、時間が経ってから腰痛が現れたからといって、必ず交通事故が原因とは限りません。
事故の状況や症状の経過、診察所見などを踏まえて判断する必要があります。
交通事故後に新たな腰痛が現れた場合は、早めに整形外科を受診しましょう。
3.交通事故による腰椎捻挫とは?
交通事故後の腰痛では、「腰椎捻挫」と診断されることがあります。
腰椎捻挫とは、腰の周囲に急激な力が加わることで、筋肉や靱帯などの軟部組織が傷ついた状態を指します。
交通事故では、追突や衝突によって腰が急激に曲がったり、ひねられたりすることで生じる場合があります。
主な症状としては、次のようなものがあります。
・腰を動かすと痛い
・前かがみになると痛みが強くなる
・寝返りや起き上がりがつらい
・長時間座っていると腰が痛む
・腰の周囲に張りや違和感がある
症状の程度には個人差があり、日常生活や仕事に支障が出る場合もあります。
ただし、腰痛があるからといって、必ず腰椎捻挫とは限りません。
骨折や神経の障害など、ほかの原因がないかを確認することも大切です。
4.レントゲンで異常がなくても腰が痛い理由
交通事故後に整形外科を受診し、
「レントゲンでは明らかな異常はありません」
と説明された経験がある方もいらっしゃるかもしれません。
レントゲン検査は、骨折や骨の配列などを確認するために役立つ検査です。
しかし、筋肉や靱帯、椎間板、神経などの状態を詳しく確認することには限界があります。
そのため、レントゲンで明らかな異常が見つからなくても、腰痛が残る場合があります。
MRI検査が必要になることも
MRI検査は、椎間板や神経、周囲の軟部組織などを詳しく評価する際に役立つ検査です。
例えば、
・腰痛に加えて足のしびれがある
・足の筋力が低下している
・神経の圧迫が疑われる
・診察で重大な異常が疑われる
といった場合には、MRI検査などが検討されることがあります。
ただし、すべての腰痛にMRI検査が必要なわけではありません。
また、レントゲンで確認しにくい骨折が疑われる場合には、CT検査などが必要になることもあります。
検査の必要性は、医師が症状や診察所見を踏まえて判断します。
5.交通事故後の腰痛で注意したい症状
交通事故後の腰痛のなかには、緊急の対応が必要なものもあります。
特に、次のような症状がある場合は注意してください。
・足に急に力が入らなくなった
・歩くことが難しくなった
・両足のしびれや麻痺が強くなっている
・尿が出にくい、尿や便を漏らしてしまう
・股の周囲の感覚が鈍い
・強い腰痛で立つことや動くことが難しい
これらの症状は、神経の重大な障害や骨折などが関係している可能性があります。
このような症状がある場合は、通常の外来診療を待たず、速やかに救急医療機関を受診してください。
特に、排尿・排便の異常や股の周囲の感覚低下を伴う場合には、緊急の評価が必要です。
6.整形外科ではどのような検査をする?
交通事故後の腰痛に対して、整形外科では事故の状況や症状を確認し、必要に応じて検査を行います。
問診
まず、次のような内容を確認します。
・どのような交通事故だったか
・いつから腰が痛くなったか
・どのような動作で痛みが強くなるか
・足のしびれや筋力低下があるか
・事故以前から腰痛があったか
・日常生活や仕事にどのような支障があるか
身体の診察
腰の動きや痛みの場所、足の感覚や筋力などを確認します。
必要に応じて、神経の異常が疑われないかを評価します。
画像検査
症状や診察所見に応じて、レントゲン検査、CT検査、MRI検査などを検討します。
すべての患者様に同じ検査が必要なわけではなく、身体の状態に合わせて判断します。
7.交通事故後の腰痛はどう治療する?
交通事故後の腰痛に対する治療方法は、原因や症状の程度によって異なります。
薬物療法
痛みが強い場合には、医師が必要に応じて鎮痛薬などを処方することがあります。
薬の種類や使用期間は、症状や既往歴、ほかに服用している薬などを踏まえて判断します。
日常生活の指導
腰に負担がかかる動作を確認し、身体の状態に応じて生活上の注意点を説明します。
急性期には、重い物を持つことや、痛みが強くなる動作を控える必要がある場合があります。
一方で、骨折などの重大なけががなく、医師が活動を許可している場合には、必要以上の安静を続けず、無理のない範囲で身体を動かすことも大切です。
リハビリテーション
医師が適切と判断した場合には、理学療法士によるリハビリテーションを行うことがあります。
腰の動きや筋力、日常生活で困っている動作などを確認し、身体の状態に合わせて取り組みます。
8.交通事故後の腰痛に対するリハビリテーション
交通事故後の腰痛が続く場合、リハビリテーションが治療の選択肢となることがあります。
理学療法士は、医師の指示のもと、患者様の身体の状態や生活上の困りごとを確認します。
例えば、次のような内容を検討します。
腰や股関節の動きを確認する
腰や股関節の動きに制限がないかを確認し、身体の状態に合わせた運動を行います。
筋力や身体の使い方を改善する
腰に負担がかかりにくい身体の使い方や、必要な筋力を維持・改善するための運動を行うことがあります。
日常生活への復帰を支援する
「長時間座ると腰が痛い」
「立ち仕事がつらい」
「車の乗り降りで腰が痛む」
など、日常生活や仕事で困っている動作についても確認します。
ただし、リハビリテーションによってすべての腰痛が改善するわけではありません。
症状の原因や回復状況を踏まえ、無理のない範囲で進めることが大切です。
9.腰痛が続く場合の通院期間と頻度
交通事故後の腰痛について、
「どのくらい通院すればよいですか?」
「毎日リハビリを受けた方がよいですか?」
と質問されることがあります。
しかし、交通事故後の腰痛には個人差があり、すべての患者様に共通する通院期間や頻度があるわけではありません。
症状の程度や原因、治療への反応、日常生活への影響などを踏まえて判断します。
例えば、痛みが比較的早く改善する方もいれば、腰痛や足のしびれが長引く方もいらっしゃいます。
大切なのは、症状や身体の状態に応じて、医師と相談しながら治療を進めることです。
また、保険会社による治療費の支払いと、医学的な治療の必要性は必ずしも同じではありません。
治療費について不安がある場合も、担当医や保険会社などに確認しましょう。
10.交通事故後の腰痛で気をつけたいこと
痛みを我慢しすぎない
交通事故後に腰痛が現れた場合は、自己判断で放置せず、医師に相談しましょう。
特に、症状が悪化している場合や足のしびれを伴う場合には、早めの評価が必要です。
無理なストレッチを避ける
事故直後や、けがの状態が十分に確認されていない段階では、腰を強くひねったり、無理に伸ばしたりすることは避けましょう。
長時間同じ姿勢を続けない
長時間座ったままの姿勢などで腰痛が強くなる場合があります。
医師から活動制限を受けていない場合には、無理のない範囲で姿勢を変えることも大切です。
症状の変化を記録する
「朝起きると腰が痛い」
「長時間運転すると腰痛が強くなる」
「足のしびれが出てきた」
など、症状の変化を記録しておくと、診察時に役立つことがあります。
11.おおたき整形外科 都島院の交通事故診療
おおたき整形外科 都島院では、交通事故による腰痛、むちうち、首や肩の痛み、手足のしびれなどについて診療を行っています。
医師が事故の状況や現在の症状を確認し、必要な診察や検査を行ったうえで、治療方針を検討します。
また、症状や身体の状態に応じて、医師の指示のもと、理学療法士によるリハビリテーションにも対応しています。
「交通事故の翌日から腰が痛い」
「追突事故のあとから腰痛が続いている」
「レントゲンで異常がないと言われたけれど、痛みが改善しない」
「腰痛に加えて足のしびれがある」
このようなお悩みがある方は、当院へご相談ください。
おおたき整形外科 都島院
所在地:大阪府大阪市都島区毛馬町2丁目10-33
アクセス:JRおおさか東線「城北公園通駅」から徒歩約5分
電話番号:06-6922-0450
12.交通事故後の腰痛についてよくある質問
Q.交通事故の翌日から腰が痛くなりました。事故が原因でしょうか?
交通事故後に時間が経ってから腰痛が現れることはあります。
ただし、腰痛にはさまざまな原因があるため、必ず交通事故によるものとは限りません。
事故の状況や症状の経過を確認するためにも、早めに整形外科を受診しましょう。
Q.追突事故でも腰痛になることはありますか?
はい。追突事故では、衝撃によって腰の筋肉や靱帯などに負担がかかり、腰痛が生じる場合があります。
Q.レントゲンで異常がなくても腰痛が続くことはありますか?
はい。レントゲンでは筋肉や靱帯、椎間板、神経などの状態を十分に確認できないため、明らかな異常がなくても腰痛が残る場合があります。
Q.交通事故後の腰痛はどのくらいで治りますか?
回復までの期間は、けがの状態や症状の程度などによって異なります。
一律に何週間、何か月で治ると判断することはできません。
医師と相談しながら治療を進めましょう。
Q.交通事故後の腰痛にリハビリは必要ですか?
症状や身体の状態によっては、リハビリテーションが役立つ場合があります。
ただし、すべての患者様に必要なわけではありません。
医師が適切と判断した場合に、身体の状態に合わせて実施します。
Q.腰痛だけでなく足がしびれる場合はどうすればよいですか?
腰の神経などに影響が生じている可能性があります。
早めに医師の診察を受けましょう。
特に、足に力が入らない、歩きにくい、排尿・排便に異常がある場合には、速やかに救急医療機関を受診してください。
13.まとめ|交通事故後の腰痛は早めに整形外科へ相談を
交通事故後には、首の痛みだけでなく、腰痛が現れることがあります。
事故直後には痛みがなくても、翌日以降に症状が出てくる場合があります。
また、レントゲンで明らかな異常が見つからなくても、筋肉や靱帯などへの負担によって腰痛が続くことがあります。
大切なのは、痛みを自己判断せず、医師による診察を受けることです。
症状や身体の状態に応じて、薬物療法やリハビリテーションなどを検討し、無理のない範囲で回復を目指しましょう。
おおたき整形外科 都島院では、交通事故による腰痛やむちうち、手足のしびれなどについて診療を行っています。
大阪市都島区・毛馬町・城北公園通駅周辺で、交通事故後の腰痛にお困りの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
関連記事
第3回:交通事故の「むちうち」とは?症状・検査・治療・リハビリを解説
第9回:交通事故でレントゲンは異常なし。でも首や腰が痛いのはなぜ?
この記事の監修

おおたき整形外科
院長 大瀧 隆博
「病気やけがを治療することはもちろん、患者様に少しでも笑顔になっていただき、人と人とのつながりや温かさを感じていただける診療を心がけています。
医療という枠だけにとらわれず、スタッフはもちろん、患者様も『自分らしく』いられるような、安心して過ごせる空間づくりを大切にしています。
お身体の痛みや不安、お困りごとがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。